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【書籍】『ふたたび蝉の声』内村光良(著)〜夏の終わりに、ウッチャンに泣かされる〜

最終更新: 2019年8月30日



実は内村プロデュース初期の頃からウッチャンが好きで、今回初の書き下ろし長編小説を出版したという話を耳にし、購入しました。


内村光良(著)『ふたたび蝉の声』


熊本県人吉市出身のウッチャン。

本書でも、九州南部の町と東京が舞台となっています。


九州で育った一つの家族と友人たちの物語。


一人一人の人生が暖かく描かれています。


特別というわけではない、でも、平凡という言葉で片付けるのは違う、それぞれの人生と交差する想い、そして、繋がりを感じる内容です。


ウッチャンが持っている人生観や人としての優しさが所々散りばめられたお話だな、なんて思ったりなんかしちゃったりして……。



基本的にはとても読みやすく、サクサクッと一気読みできる本でした。

特段気にも留めないような日々が積み重なって形作られるのが人生なのだと思わせる程に、ある意味あっさりとお話は進んでいきます。


ストーリーの中で特段大きな展開があるわけでもなく、全体を通して淡々と話は進んでいきますが、なぜか途中で「はあ……」と、一呼吸置いてしみじみする時間が生まれる小説でもありました。


きっと、一度立ち止まって噛み締めることで、登場人物の人生を、自分の中で消化させてるのだろうなと思いました。無意識のうちにね。



そして、「え。そっかー」と、思う出来事が二つ過ぎた後、第12章でまさかの涙。


正直、自分でもなんで泣いているのか分からず、、、でも、なんだろう、涙がぽろぽろボロボロ出てきました。


確かにストーリーとしては悲しい場面なんですが、別に、悲しくて泣いているわけじゃないんです。

うん、悲しくない。辛くもない。でも、心が痛くないわけではない。


うまく表現はできませんが、それまでの登場人物たちの物語が、静かにじんわりと私の心に侵入してきて、ちょうどこの場面で、ずし〜んと襲いかかった感じでしょうか。



うむ、不思議なもんです。



そんなことを感じた小説でした。


ちなみに、内村プロデュースでのオススメは、劇団プロデョーヌの『お笑い真夏の夜の夢』『お気に召すまま〜ん』



作者: 昌

​韓国に来て早10年以上。いつかは仏様を描きながら世界中を旅するのが夢